シマリスの仕草と感情表現 鳴き声と行動で見分ける方法

シマリスの魅力はなんといってもその愛らしい仕草です。何気ない仕草や動きに魅了されますが、その仕草ひとつひとつには、喜び・怒り・興奮・・・など様々な意味があるようです。

今回は、シマリスの仕草がどんな感情を表しているのかをまとめました。はっきりとわからない部分や、私がシマリスを飼育する中で感じた個人的な見解もありますが、今後シマリスを飼育する際の参考にして頂ければと思います。

シマリスの鳴き声

警戒しているとき

シマリスは、非常に警戒心の強い動物です。縄張りを荒らされたり別の生き物に怯えたり驚いたりすると、強く警戒する性質を持っています。

そんな時、シマリスは「キュル、キュルル・・・」といった喉を鳴らすような鳴き声を発します。特に秋から冬にかけての「タイガー期」とよばれる時期には、冬ごもりの準備のために警戒心が高まり、よく聞かれるようになります。小屋を掃除しようとしたり、餌をあげようと近づいたりするとこういった鳴き声で威嚇してくることもあります。

また、更に警戒心が高まると、甲高い「キッ!」という鳴き声を発しながら尻尾を逆立ててこちらを睨みつけてきます。そうなったらなるべく刺激せず、落ち着くのを辛抱強く待ってあげてください。必要以上に刺激すると、私達に恐怖心や敵対心を持ってしまうことになります。

それ以外の時期でも、個体差はありますが日常生活の中の大きな物音にも反応してこうした鳴き声をする時もあるようです。掃除機や洗濯機の音など、もし警戒している様子が続くのであれば部屋を変えて音があまり聞こえないようにするなどして緊張を和らげてあげたほうが良いでしょう。

求愛しているとき

冬から春にかけて、シマリスのオスはパートナーを求めて求愛行動を行います。その際、「ホロロッ、ホロロッ」というような鳴き声を発するようになります。

我が家のシマリスも男の子で、時たまこの鳴き声を聞かせてくれます。威嚇の鳴き声とは違い、可愛げのある優しい声に聞こえます。ただ、この鳴き声の頻度や大きさには個体差があり、起きている間ほとんど鳴き続けるような子もいるようです。そうなると少し気になるかもしれませんが・・・。

行動

ストレス

ケージの狭さや環境にストレスを感じている時、同じ場所を行ったり来たりをひたすら繰り返す動きをすることがあります。

ケージが金網タイプの場合だとなかなかの騒音になることもありますので、アパートやマンションなどで飼う際は気をつけた方が良いかと思われます。

我が家では、最初は小さなハムスター用のケージで飼っていました。しかし数週間して環境に慣れたのか、反復運動を繰り返すようになりました。そこで3段のカラーボックスを加工して80cm程の高さのあるケージを作ってあげたところ、そうしたストレスを感じる動きは見せなくなりました。部屋の中を遊ばせるのもストレス解消には良いですが、常に生活するケージの広さ(特に高さ)も考慮してあげてください。

怒り

恐怖を感じて警戒したりタイガー期に凶暴化したりすると、シマリスは尻尾を逆立てて怒りを表します。そういった時に無理に構うと、人間を縄張りを荒らす怖い存在と認識してしまうのでそっとしておいてあげてください。刺激すると容赦なく噛み付いてきますし、痛みに耐えられず振り払って怪我をさせてしまうこともあるので、怒っていると感じたときはとにかく、触らぬ神に祟りなし、です。

リラックス

気持ちが落ち着いていたり、特にストレスを感じていない時には毛づくろいをする姿が見られます。短い手足を伸ばして一生懸命舐めたり、両手で頭を洗うような動きを見せたり、尻尾を丁寧に先っぽまで整えたりと・・・本当に可愛い仕草を披露してくれます。最初から最後までずっと眺めていられます。シマリスはこうして定期的に毛づくろいをすることで、毛並みは特に手入れしなくても綺麗な状態を保ちます。

毛づくろいをあまりせずに、毛並みがぼさぼさになってきたと感じたら病院で診てもらったほうが良いでしょう。口腔内になにかしらの異常がある可能性があるためです。

また逆に、過剰に毛づくろいをして毛が薄くなったりしてしまっている場合も同じく受診をおすすめします。皮膚炎などで痒みや痛みを感じている可能性があります。

何事も、少しでも普段と違和感を感じたら獣医さんに診てもらうことが大切です。

寝ぼけ

寝起きやウトウトとしている状態だと、これまた可愛い仕草が見られます。全身を大きく伸ばして大あくびしたり、人のように少しずつ目をつぶり頭がカクンカクンと徐々に下がっていったり・・・愛らしいです。

寝ているときも、たまに「ホロッ・・・」と寝言を言うこともあります。リラックスして寝てもらえるように、寝床の環境をしっかりと整えてあげましょう。

まとめ

シマリスは仕草による感情表現が豊かな動物です。タイガー期には怒りや警戒を表すことが多く飼育も多少難しくなりますが、その仕草から感情を読み取りなるべくストレスを与えないようにしてあげましょう。やはりリラックスしている仕草のほうが愛らしいものです。

強いストレスは寿命にも関係してきます。少しでも長い間一緒に暮らすためにも、細かな仕草と感情に気を遣ってあげてください。

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