プレーリードッグを知ろう大きなリス?小さな犬?


皆さんは「プレーリードッグ」という動物をご存知ですか?

「ドッグ」とついていますが犬ではありませんよ。

動物園などで目にすることができる小動物で「リスっぽい」お顔が特徴です。

今日は、そんなちょっと珍しい「プレーリードッグ」をご紹介します!

プレーリードッグの生態

プレーリードッグは北米原産で、リスの仲間です。

体長25センチ〜35センチで、茶色の体をしていることが多いです。
黒やグレーの差し毛が入った個体もいます。

名前の由来としては「草原(プレーリー)の犬(ドッグ)の様に鳴く動物」というもの。

なんでも、草原地帯を好むプレーリードッグは仲間に危険を知らせるときに鳴き声を上げますがそれが「犬のような声」なんだとか。

また、特徴として

「一夫多妻制」・「草食性」・「社会性が豊か」が挙げられます。

野生下では1匹のオスに対して数匹のメスで家族を構成しており、この家族が数組集まった集団で暮らします。

巣は地面に掘ったトンネルで、縦横無尽に繋がって大きくなります。

確認された例によると、数百匹単位の大きな集団もあるようですね。

家族同士のコミュニケーションもよく取るので「人間に似た社会性豊かな動物」です。

日中を活動時間とし、巣穴ではなく地上で過ごしています。

プレーリードッグは草食性なので「木や草の根っこ」「樹皮」「種子や昆虫」などを食べるようですね。

プレーリードッグは飼える?


結論は「飼える」ですが、ちょっと大変ですよ。

プレーリードッグは2003年に輸入が禁止されました。

感染症の持ち込みを防ぐためです。

日本で現在流通している個体はそれ以前に国内に入っていた個体から繁殖されたものです。

流通数は少ないのに人気は高く価格相場としてはかなり高いです。

だいたい1匹20万ほどで取引されており、ペアとなると倍以上することもあります。

繁殖期の1月から4月は少しだけ販路が増える印象です。

ちなみにプレーリードッグの代わりにと流通し始めたのがリチャードソンジリスです。

リチャードソンジリスの生態と飼育方法まとめ!【エキゾチックアニマル】

では、ここからはプレーリードッグを飼う時の注意点をいくつかお伝えします。

プレーリードッグの平均寿命

日本で1番親しまれている「オグロプレーリードッグ」で話を進めていきますね。

だいたい寿命は7〜8年と言われています。

飼育下の動物は種に限らず「肥満」になりやすいです。

「肥満」は健康寿命の大敵ですのでお迎えする前に知識をつけておきましょう。

かじりグセ

プレーリードッグは持って生まれた習性としてなんでも齧ります。

コード類、ビニール、プラスチック・・・触れるものはなんでも齧るので注意が必要です。

金網のゲージを齧りすぎて「歯の噛み合わせ」が悪くなったり「歯茎」に炎症を起こすこともあります。

飼い主側できちんと対策してあげましょう。

ひとりぼっちはダメ

先程書いたように「社会性豊か」な動物ですのでゲージでひとりぼっちの時間が続くと寂しさとストレスから「自咬症」などに発展してしまいます。

お迎えしてすぐは警戒心から遊んだり触れたりは難しいですが慣れてきたら毎日たくさん遊んであげましょう。

構ってあげる時間が持てるかどうかはお迎えする前の重要な検討ポイントになります。

シビアな温度管理と日光浴

プレーリードッグは「寒さに弱い」です。

室温15度を下回ると「冬眠(仮死状態)」になってしまう場合があり、これは大変危険です。

ゲージを置く場所付近は20度から28度くらいで保つようにして、冬場は小動物用のヒーターを使用してあげましょう。

また、健康な体作りのために日光浴も必要です。

1日数十分で良いので毎日してあげてくださいね。

小動物の専門ショップや大手通販サイトではペット用の紫外線ライトも売っていますので適宜利用するのも良いでしょう。

稀に「ネイル・レジン用」を併用しようとされる方がいますが失明の危険を伴いますのでやめましょう。

お迎えを決めたら


では、以上を踏まえてご家族総意でお迎えを決めてくださった方向けにプレーリードッグのごはんなど必要な知識について簡単に説明していきます。

飼育下のプレーリードッグのごはん

先程書いたようにプレーリードッグは草食性です。

飼育下では「干し草」「プレーリードッグ用のペレット」を主食として与えましょう。

リスの仲間ですが主食としているものが違うので「リス用」のものは適しません。

必ず「プレーリードッグ用を選びましょう。

おやつとしてたまにあげる程度でしたら「ひまわりの種」なども良いです。

とっても高カロリーなので与えすぎると肥満まっしぐらとなりますので与える量には注意が必要です。

しぐさで気持ちを知ろう

プレーリードッグは野生下で家族や仲間とするように飼い主に対しても「しぐさ」や「表情」で気持ちを伝えてきます。

「表情」は本当に豊かなのでよくよく観察してみましょう。

懐いてもらう第一歩ですよ。

こちらのこともよく見ていますので声のトーンや表情などで「楽しい」「嬉しい」と伝えてあげるのも良いですね。

まとめ

プレーリードッグの生態や、一緒に暮らすための初歩的な知識を書いてきましたが、いかがですか?

流通が少ないため、ベビーの時期になってもなかなかペットショップで会うことは叶いませんが、動物園などでは穴を掘って仲間と暮らしてる姿を観察できます。

近くで見ても安全なようにアクリル板で仕切ってあり、巣から出できたところや立って見張りをする姿なんかも見られます。

ご興味持っていただけたらまずはお近くの動物園などで観察してみるのも良いでしょう。

以上、プレーリードッグのご紹介でした!

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