そろそろ真夏の暑さも終わりに近づいてきていますが、まだまだ残暑は続きます。
近年では9月もまだまだ夏の陽気なんてこともありますからね。
僕たち人間も熱中症で倒れたニュースを今年もよく耳にしました。
熱中症は犬猫は勿論、うさぎでも起こることなのです。
少し油断していたら我が家のうさぎが熱中症になってしまった!なんてことにならないように、
残暑に向けてもう一度、熱中症について振り返り、熱中症とは何かということと対策を見ていきましょう!
そしてうさぎにとって熱中症は命にかかることにもなるので、しっかりと知識を身につけていきましょう。
うさぎの熱中症とは
高温多湿の中で体温が放出できず、体温調整機能がうまく働かなくなり、けいれんやショック症状などの体調異常が起こることです。
けいれんやショック症状が起こると内臓機能にも異常をきたし、死を招く危険性もあります。
油断しているととても怖い症状なので、小さな予兆にも気づいてあげられるように、しっかりと観察してください。
ウサギの体温調節方法
うさぎの体温は、なんと38度。人間の平熱よりも随分と高いんです。
みんなも大好きなもふもふの毛に覆われていますから…38度あっても納得できますね。
これは人間の体温ですが…(うさぎの体温は直腸から計測しますが、医師にやってもらうのが安全なので無理にはやらないでくださいね)
うさぎには汗腺が皆無と言っていいほどないので、体温調節は主に耳で行います。
長い耳を見てみると、たくさんの血管があります。※興奮状態だと浮き出てきます!
この耳に流れる血液が外気に触れることによる血液の温度が下がり、それを循環させることによって体温調節を行います。
もう一つは「だらーん」と横になって内臓を冷やすことにより、体温を下げます。
暑い日にうさぎがだらーんと横になっていたら、それは暑さのためかもしれないのでよく観察してバテていないかと、熱中症になりそうなのかをよく確認してくださいね。
暑いと水もよく飲むので、衛生管理も含めて1日に2回以上はチェックするようにしてください。
うさぎの熱中症対策
日本の夏も年々暑くなっているので、残念ながらどうしても暑さからは逃げられません…。
基本の「き」とも言えるぐらいの手段です。
まずはエアコンをつけてあげることが一番です。
うさぎ飼いさんならわかるかもしれませんが、我が子が死んでしまったらと思うとエアコンが消せません。
夏の電気代…半端ないですよね。
でも命に替えられるものはないのでエアコンはフル稼働させてください。
我が家は風通しがいいからと思っていても、室温を見てみると実際は24度を超えていることもありますので(実家がまさにそれです)
必ず温度計を見てください。
うさぎの適温とされるのは18~26度。
夏だと20~23度ぐらいが適温なんです。
でも実際は人と暮らしているのでうさぎだけに温度を合わせてエアコンを廻してしまうと人間が夏風邪を引いてしまい、うさぎのお世話ができない…なんてことにもなりかねないので。
おすすめはエアコン+ホームセンターに売られている大きな保冷剤です。
我が家ではエアコンは24度(これでも寒いのですが)設定にして、室温は23~24度に保っています。
それにプラスして保冷剤をトレーに投入しています。
全面ではなく、うさぎがよく横になるとこに置いています。
保冷材により、一部分でも涼しくなるので対策としては問題ないです。
ケージも周りや上に物を置かない。これをやれば風通しもよくなり対策としても◎です!
できることならば、ケージもしくはケージの近くに温度計を置いて室温を細かく見てあげることも対策の一つになります。
他にも、暑さ対策に天然石やアルミマットなどもあるので、うさぎさんに合わせて好みのものを選んで使ってみてください。
外んぽ、夏場のお散歩について
夏場の暑い時期は避けた方がいいでしょう。
外は30度を超え、湿度もかなり上がりますのでうさぎにとっては地獄のようなものです…。
お外が好きなうさぎさんもこの時期だけは我慢してもらい、涼しくなってきたらお外に連れ出しましょう。
ただし、病院などに行くときにどうしても外に出る場合は、保冷剤を包んで入れ、お水も飲める状態にしましょう。
保冷剤がない場合はお出かけの前日に濡らしたペットシートを冷凍すると持続時間は短いのですが、
保冷剤代わりになりますので是非ためしてみてください。
うさぎが熱中症になってしまったら
さて、対策をしていても熱中症になってしまう可能性はあります。エアコンが壊れたとか、予想以上にうさぎには暑かったなどなど。
もしかして、熱中症?となってもまずは飼い主さんが焦らず、うさぎさんの体調をよく診てあげましょう。
などが主なポイントです。
ぐったりしていれば、まずは病院に電話をしてすぐに診てもらってください。
けいれんやショック症状を引き起こすこともありますので早急に動きましょう!
緊急の対処としては、なるべく涼しいところに移動させ、冷やしたタオルで体を包み込み、タオルが熱くなったらすぐに交換してください。
※保冷剤を直接あてることは絶対にしないでください!必ずタオルなどに巻きましょう。
移動する際も、体は冷たいタオルに包んだままで、タオルなどで包んだ保冷剤をキャリーの中にも入れてあげてキャリーの中を冷やしてあげてください。
熱中症になってしまうと、死に至ることも多く、日常生活の中で注意しなければいけません。
人間だけの感覚になってしまうとうさぎにはつらい環境にもなりかねないので、うさぎさんの体のつくりを考え同じ目線で考えて、
熱中症にならないような環境づくりを意識してあげてください。