うさぎのグルーミングと毛球症について

夏が終わると、換毛期に入ります。
そこで今回は毛球症についてお話したいと思います。

≪換毛期について≫

うさぎには年間に通して大きく分けて、換毛期が2回あります。
秋から冬にかけてと、春から夏にかけてです。
この他にも小さな換毛期(室内でのカイウサギだと年中抜けている子も多くいます)は何度かあるのですが、
勝負時のような大きな換毛期2回とされています。

この2回の換毛期はグルーミングを嫌う子でも
飼い主さんがやってあげなければ毛球症になってしまう恐れがありますので
嫌がるし、嫌われちゃうのは困るから…なんて言わないで、うさぎのためと腹をくくってグルーミングを行いましょう!

≪グルーミングのやり方≫

これは正直、できる子とできない子がいるかと思います。
うさぎは捕食動物なので、捕まりそうだと判断すると逃げる子がほとんどです。
稀に大丈夫!という子もいますが、本当に稀です。
ですが、コツさえつかめばグルーミングが嫌いな子もやらせてくれるので、うさぎのストレスになりすぎない範囲で挑戦してみましょう。

準備するもの
□ブラシ(コーム型、豚毛ブラシ、スリッカー)
□エプロン
□バスタオル
□高さがあまりない椅子(座れるもの)
□グルーミングスプレー(あれば)

最低限これがあればできます。
コツとしてはうさぎはテリトリー意識が強いので、
お風呂場などの

テリトリー外に連れ出す

と大人しくしてくれる子が多いようです。

①飼い主さんはエプロンをつけて、椅子に座り肩幅よりやや小さく足を開きます。
その上にバスタオルをたわませ、うさぎを膝側に頭が来るように乗せます。

この時点であまりに暴れて落下などの危険性がある場合は一旦中止してください。
※うさぎは骨が弱く、少しの高さでも落下すると骨折する危険性があります。

②膝の上に乗せたらグルーミングスプレーを毛になじませます。
グルーミングスプレーがあればで構いません。
焦らずゆっくりやりましょう。暴れたら困ると思うとうさぎに伝わってしまいます。

コーム型ブラシスリッカーブラシで丁寧に毛をとかします。
力を入れると特にスリッカーブラシでは皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので、力は込めずにやりましょう。

④うさぎの耳の付け根より体より(ふわふわの毛がある部分)を掴んで、しっかりおしりを支えながらお腹を上にします。
足がプルプルしますが、問題ないです。
お腹はコーム型ブラシで毛を取っていきます。お腹だけでも結構抜けます。
おしりの部分もしっかりやりましょう。お尻はひっくり返さないとできないので、念入りに。
何度かやって毛が取れたら、また背中側に戻して、豚毛ブラシでトップコートを整えます。

以上で完了です。
ただし、うさぎさんの性格によっては違うやり方(素早くこなす、少しづつ休憩しながらやるなど)が
できることも大いにありうるので、少しづつ慣らして、その子にあったやり方を探って見てください!

項目的に書くと手順は少ないのですが、実際やってみると慣れるまでは少し時間が掛かってしまいます。
時間が掛かって焦ってやると、強くやりすぎてしまい皮膚を傷つけたりする原因にもなりますので、飼い主さんは落ち着いて、うさぎさんに声を掛けながらやりましょう。

ちなみに…どれぐらい取れるかと言いますと、1回撫でてこれぐらいです。
これでもまだまだ少ないのですが…。

何度か撫でるようにやるだけでこれだけとれます!

少しできた!と言ってもこの量です。

うさぎの毛はふわふわとした柔らかい毛なので、結構な量に見えますが、丸めるとものすごい小さくなります。

でもどうしても、やらせてくれない!と言う、うさぎさんは専門店でお願いするのがいいかもしれません。
我が家では、2代目のうさぎさんは抱っこのときも平然としていて、驚くぐらいなんでもさせてくれましたが、現在の3代目の子はなかなかやらせてくれず…
二人掛かりでやるか、専門店に連れていきます。

〈ブラシの種類〉

うさぎのグルーミングには我が家では3種類を使用します。
どうして3種類も使うのかと言うと用途が違うからなのです。

うさぎの毛はトップコートまたはガードヘアとアンダーコートがあります。
トップコートは外側に生えている毛で、

アンダーコートは内側に生えている毛です。

その2種類の毛もブラシによって、取り方が違います。
では、どのブラシがどういった用途を持っているのかお話していきましょう。

スリッカーブラシは、主にアンダーコートを取ってくれます。

コーム型ブラシは目が粗めと細めの二種類がついており、固まった毛を取ってくれます。
若い子にはあまり必要ないかもしれませんが、お腹の毛は内臓に近いこともあり、
我が家ではスリッカーではやらずにコームで取ります。

豚毛ブラシは表面についた毛やトップコートを取ります。


他にもラバーブラシやファーミネーターなどもあります。
ラバーブラシは撫でるだけでラバーに毛が張り付いて取ってくれます。
水洗いでブラシがきれいになるのでブラシの手入れも楽ちんです。
注意しなければならないのは、ラバーを噛んで飲み込まないようにすることです(うちの子は齧ったのでダメでした…)

ファーミネーターに関しては賛否両論なものなのですが…
すごい量の毛は取れますが、注意して使用しなければ皮膚を傷める心配があります。
「ものすごい取れるからついついテンション上がって勢いに任せてやってしまうと、
皮膚をガガガっと傷つけるかもしれないからおすすめしないよ~」

と、いつもの動物病院の獣医さんに言われたので、怖くて使用していませんが、上手に使える方はグルーミングが楽になったという声も耳にしたことがあるので
少しお高い商品ではありますが(取れっぷりはそれだけすごいのです!)使用してみるのもありです。

≪グルーミングの大切さと毛球症≫

うさぎを見ていると毛づくろいばかりしてる時がありませんか?
見てるとやたら観察していたり、長い時間やっている…。
毛づくろいするときには毛を飲み込んでしまいます。
猫と違い、うさぎは毛を吐き出すことができません。
糞と一緒に排出されますが、限度はあります。
なるべく、多くの毛を飲み込ませないようにするためにも、グルーミングを行いましょう。

≪毛球症とは?≫

うさぎは、猫と違いお腹に入った毛を吐き出すことはできません。
毛づくろいで飲み込んでしまった毛は、体外に排出されますが、うまく排出ができずに胃や腸に毛が溜まると消化ができずに、ずっと胃や腸の中にあることになります。
少量の毛でしたら、毛玉の除去剤などの内科的治療で良くなりますが、
それでも排出できないとなると手術をしないと取れなくなる場合もあり、その場合は麻酔もしますし、うさぎの小さな体にはとても負担がかかります。
そうさせないためにも、飼い主さんがグルーミングを行い毛球症を防ぐことがとても大切なこととなります。

毎日する糞に毛が連なっている状態で排出されることもあります。
いつものコロコロが繋がっている状態だったり(切る前のウィンナーみたいだと思いました)
いつも以上に大きい(割ってみると毛が多い)ときは食欲も併せて観察し、
食事は牧草多く与え、水もよく飲んでもらうようにしましょう。
繊維質を多く摂取することにより胃腸の働きを活性化させ、排出を促すことによって毛球症の予防にもなります。
我が家では普段から背中をよく撫でて神経を刺激するようにしています。
背中のマッサージ動画も検索すると出てくるので、参考にしていました。
人間にも同じことは言えるのですが、なってからでは遅いと考えるので、
なるべく普段からできることはするようにしています!


こんな風にゲージの端っこで丸くなっていたりしたら、気にかけてあげましょう。
苦しいと歯ぎしりしていることもあるので、観察が大事ですね。
※こちら実際は寝ているだけです。。。

≪毛球症対策サプリ≫

グルーミングだけでは少々不安…という方は、ペレットに毛球症対策と表示のあるものや
サプリメントをあげてみるのも良いですね。

おすすめのサプリメントは「うさぎのチカラ」です。
毛球症以外にも、気候の変化や病中病後に与えても回復が早くなったなどの声を聞いたこともあります。
我が子も食欲がないときや、お腹の調子や毛並みが悪いときに与えると
驚くほど回復します。
サンプルをいただいて、半信半疑で使ってみたところ…
毛並みもよくなって少し気になっていた目ヤニがなくなったり、
継続しての使用で、目ヤニで少し禿げていたところにも毛が復活しました!
換毛期には「アクティブE」という乳酸菌のサプリもプラスしてみたら
お腹の調子もよくなりました!
是非ともおすすめしたいサプリです。

今の子は3代目のうさぎなのですが、今まで毛球症になったことはありません。
運がよかったのかなとも思いますが、日ごろから気を遣うことも少なくはありません。
ですが、気を遣いすぎると疲れてしまうことも考えられますので、飼い主さんの負担にならない程度にしましょう。

引き続き皆様もうさぎライフをお楽しみください!

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