モルモットを家族にとお考えの方にとっては「なりやすい病気」はぜひとも把握しておきたい情報ですよね。
今回はモルモットのなりやすい病気と健康的で幸せな生活を送ってもらうためのコツをご紹介します。
モルモットに限らず動物は体調不良を隠します。
飼い主が変化や違和感に気づけないと適切な治療や対応が受けられないまま亡くなってしまうのです。
ぜひ、これから紹介するひとつひとつの項目を頭に入れておいてください。
それではひとつずつ順番にみていきましょう!
基本は環境管理
モルモットに限らず、小動物と暮らす基本は「環境管理」です。
「高温多湿」が苦手なモルモットのために、温度と湿度には気を配りましょう。
温湿度計の設置で常に目視確認ができるようにしてください。
ゲージは風通しが良く、直射日光の当たらない場所に設置します。
「小動物用の冷却グッズ」なども活用しつつ、夏日にはエアコンも稼働させます。
冬場も「小動物用のヒーター」やゲージを毛布で覆ったり底冷えしないように床材は多めに敷くといった工夫が必要です。
もちろん、エアコンも使ってくださいね。
お金のかかることなので、一人暮らしの学生さんにはちょっと厳しいかもしれません。
モルモットがかかりやすい病気
では、ここからはモルモットがかかりやすい病気をご紹介します。
おやっと思う部分があればすぐに病院へ行きましょう。
不正咬合
歯のかみ合わせがうまく行かず、歯が伸びすぎてしまう歯科疾患です。
伸びた歯が舌や頬にささってしまうために「食欲が減る」「口を開けたままになるのでよだれが出る」といった症状が現れます。
モルモットの歯は生涯にわたって伸び続けるため、一度この病気になると一生付き合っていくことになります。
前歯であれば治療がしてもらやすいのですが、奥歯になると難しく「麻酔の有無」で頭を悩ませる飼い主さんが多い印象です。
小動物の麻酔は命に関わるため、出来るだけ「無麻酔」で治療してもらえる病院を探しているようですね。
特にモルモットの年齢が高齢に近いほど「麻酔に耐えられる力」が衰えるため、大きな問題です。
尿石症
人間でも同じ病気がありますね。基本メカニズムは一緒です。
膀胱内や尿道などに結石ができて、排尿がうまくできなくなる病気のことです。
モルモットに元気がないなあと感じたり、食欲が落ちた場合は尿石症の場合があります。
早めに病院で診てもらいましょう。
「カルシウムの多いごはんを与え続けないこと」「新鮮な飲み水がいつでも好きなだけ飲めるようにしておくこと」の2つに注意しておくと予防できます。
毛球症
モルモットの消化器の中に毛が溜まってしまう病気のことです。
モルモットは自分で毛並を綺麗に整える習慣がありますが、その時に抜けた毛が口に入るとそのまま飲み込みんでしまうのです。
モルモットは猫などの様には毛の吐き出しができないため、毛の塊は体の中に溜まってしまう一方です。
毛球症になると最初は「便秘」「食欲減退(全く食べないことも)」「水ばかり飲む」という症状が現れます。
そこから改善せず、重症化すると「フラフラする」「お腹がパンパンに膨れる」といった状態になります。
すぐさま病院へ行きましょう。
毛球症は、毎日のブラッシングによって防ぐことができます。
コミュニケーションもかねて、毎日優しくブラッシングをしてあげてくださいね。
ブラッシングは小さな頃から行われているかによって大きく変わってきます。
お迎え後は習慣にしてストレスをなるべき与えないように行ってください。
皮膚疾患
高温多湿の日本でモルモットを飼育する場合、皮膚疾患になってしまうことがあります。
シラミやダニが皮膚についてしまう場合もあり、しっかりと注意が必要です。
「体を掻こうとする」「フケがたくさん出ている」「毛がなく、皮膚が見えている箇所がある」といった場合は皮膚疾患にかかっている可能性が高いです。
シラミやノミの場合は駆除が必要です。
ケージ内をこまめに掃除して清潔に保つこと、高温多湿にならないように環境管理をしっかり行うことで予防できます。
ストレスを溜めさせない為に
モルモットはストレスから体調を崩しやすい、大変ナイーブな動物です。
お迎え後の1〜2週間は特に環境変化によって大きなストレスを感じており、体調を崩しやすいです。
お迎え直後から過剰に構うのはストレスを増長させるために良くありませんが、掃除の際にはきちんと観察をしましょう。
衛生的な飼育環境は健康の土台です。
トイレなどは毎日掃除をして、床材やすのこも3日に1度の全変えをすると良いです。
おしっこなどがついたままのすのこは大変不衛生です。
放置すればカビも生えてしまいますし、かなり匂います。
丸洗いして、さらに天日干しできるとよいですね。
ストレスを感じているかどうかは、ごはんやお水の減り具合で確認するのも一つの方法です。
ただ、よく食べてくれるからとお野菜だけなどのような偏った食事はよくありません。
「牧草」「モルモット専用ペレット」「お野菜」をバランスよくあげましょう。
特に「モルモット専用ペレット」は固く作ってあり歯の伸びすぎ防止にも役立ちます。
専門家が栄養バランスを整えたものですので健康維持にもバッチリです。
健康のために必要不可欠なビタミンCも配合されていますので、ペレット開封後は密閉容器に移すなどして保管してください。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、モルモットの健康のために気をつけたいポイントや、なりやすい病気をご紹介しました。
ご自宅のモルモットの健康のため、またお迎えを検討している方への知識としてお役に立ちましたら嬉しいです。
以上、モルモットの病気と健康管理のコツのご紹介でした!