こんにちは。この記事は愛くるしいお顔としぐさ、
エキゾチックアニマルという珍しい肩書きも相待って、
ペットショップで姿を見ることが増えてきたリチャードソンジリスですが、
そんな彼らを家族に迎えようとお考えの方に読んでほしい記事です。
一緒に暮らせれば、たちまちトリコになること間違いなしですが、
やはり生き物として意思があり心があり、何より逆らえない習性があります。
お迎えする前に今からみていく5つのデメリットをよく考えてもらい、
迎える側も迎えられる側も双方が幸せになれるようにしたいものです。
それではいきましょう!
①外気温の変化に敏感
ほかの記事でも散々書いていますが、電気代が凄いことになります。
日本の高温多湿、夏は暑くて冬は寒いというのは本来リチャードソンジリスが暮す
気候ではありません。
彼らは、〜22度ほどの涼しく、湿度の低いところに生息します。
つまり、こちらで調整していない空間では生きて行けません。
我が家ですと、早ければ5月くらいから日中エアコンを稼働させます。
私たちが家にいなくても、です。除湿で済む日もありますが異常気象が続いており、
なおかつエアコンをつけずに家を空けて気温上昇にドギマギするのもしんどいので
基本的にフル稼働待ったなしです。
我が家はお迎えしてからエアコン代が3倍です。ご自宅のエアコンを3倍して考えてくださいね。
人間よりはるかにデリケートな生き物を本来の気候とは違う場所で
飼育するのですから当たり前といえば当たり前なのですが。
エアコンが必要なこと、エアコン代の上がり幅に耐えられることはお迎え必須条件とも言えます。
②なんでもかじる
ペットとして暮すリチャードソンジリスはどうしても運動不足になりがちです。
そこで最低でも毎日1時間くらいは部屋んぽさせたいところ。
でも、好奇心旺盛なリチャードソンジリスをそのまま部屋に放ったら・・・。
コードを齧って感電したり、ビニール袋の食べて窒息したり、すごく狭い隙間に入り込んだり。
そして、なんでも齧ります。賃貸は危険です。壁紙やられます。
でも、彼らは習性に従っているだけなのです。間違っても怒ったりしてはいけません。犬のようにしつけはできません。個体差ありますが、かろうじておトイレは覚えてくれる子もいます。
床には極力物を置かず、コードは束ねて隠すか覆いをつけ、隙間は塞ぎ・・・。
してほしくないことは全てこちら側の都合ですので、人間が対策しましょう。
③発情期がある
動物ですので、発情期があります。性格が変わったり、食の好みが変わったり、
触られることを嫌がったり、色々な変化があります。
一番変わるのは匂いです。普段はほんのりと動物の匂いがする程度ですが、
発情期の、特に男の子はとんでもなく匂います。
これを書いている今の時期(1月〜3月)がちょうど発情期になる子が多いみたいですね。
うちの子もそうです。男の子なのでとっても匂います(笑)
動物が苦手なうちの母親は普段ですら鼻に付く匂いだと言いますので
発情期の今はきっとひっくり返るほどでしょう。
匂いに敏感な人、よく来客がある人にはオススメできませんね。
SNSなんかだと空気清浄機で対策されている飼い主さんもよく見かけますので
そのくらい匂うと思ってください。
そして、ナデナデ大好きだった子が急に手を嫌いになったり、
今まで大好きだったペレットを食べなくなったりもします。
冷静に根気強く発情期が終わるのを待つしかありません。
ほかの病気かもしれないのでこの時期はより注意深く見守る必要があります。
④寿命は平均5年ほど
一緒に暮らしたら、必ず終わりがやってきます。
寿命にももちろん個体差あるので7年以上の長生きをした子もいるようですが
平均すると大体寿命は5年程度のようです。野生ではもっと短いです。
その一因が嗜好性の高さだそうです。好きなものばかりたくさん食べるので
体に負担がかかって早くに天国へ行ってしまう、というもの。
飼育下では、こちら側が適切に管理すればより長く一緒に暮らせます。
それでも、犬や大型のインコなどよりは短い命です。
繊細なケアをしていても、早くに天国へ行く子もいます。
病気や怪我など原因がわかればいいですが、小動物の死因の多くはわかりません。
また、有事の際に病院へかかれば高額な医療費がかかります。
見てくれる病院を探すも一苦労です。診察、治療では万単位のお金が飛んでいきます。
大金をかけても助からないこともあるし、治っても長生きできないかもしれません。
⑤懐かないこともある
何度も書いていますがリチャードソンジリスは犬や猫とは違います。
帰ってくるだけで喜んでくれたり、側にすり寄ってきたりなどは基本的にありません。
お迎えを迷っている個体は、毎日毎日、心を込めてお世話しても撫でさせてもくれないし、最後まで手に噛み付く子かもしれないです。
もちろん、人の手の中で寝てしまう子やリードをつけてお散歩出来るようになる子もいます。
でも、SNSで見たような慣れ方・懐き方はしないと思っていてください。
でないと「こんなはずでは」となります。
人に慣れる、怖がらなくなる、くらいと思っていてください。
飼っている子がベタ慣れになるのが憧れならリチャードソンジリスは不向きな動物です。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はネガティブな意見が大部分を占めていますが、
少しでも彼らと暮らす大変さが伝わってほしい、不幸になる子や
お迎えしてから「知らなかった、こんなはずでは」となる人間が1人でも減るようにとこの記事をアップします。
リチャードソンジリスは大変なこと、手のかかることも多い動物です。
でも、ほかのどんな動物にも代え難い可愛さと愛らしさ、癒しをくれます。
この記事を読んでお迎えするかどうかを冷静に検討して頂けたら嬉しいです。