ハムスターは本当に手軽に飼えるペットなのか


こんにんちは。

今回は、ハムスターについて書きます。

みなさんは、ペットショップで売られているハムスターの値段がいくらくらいなのか知っていますか?

珍しい種類やカラーを除いて殆どの種類が2000円以内です。

私はジャンガリアンハムスターのブルーサファイアという
カラーをお迎えしたことがありますが、その子は690円でした。税込でです。

現在は天寿を全うしてお空へ行ってしまいましたが、
実家には今もジャンガリアンハムスターのパールホワイトがいます。
この子は1200円でした。

お値段だけ見るととても手軽に飼えそうですよね。
小学生のお小遣いでも手が出る価格で生体がお迎えできるのです。

では、2000円せずにお迎えできるこの子たちはお値段のようにお手軽なペットなのでしょうか?

生き物を飼育したことがある方はもうお分かりだと思いますが、そんなわけないんですよね。
生き物である以上、お手軽では済まないのです。

前置きが長くなってしまいましたが、ハムスター飼育が全くお手軽ではないことの例をこれから書いていきますね。
お子さんにハムスターをねだられた時、お手軽な値段にひかれた時、ぜひ安易にお迎えする前に読んで欲しいです。

温度管理が必要


小動物をお迎えしたら必須になります。

夏は涼しく、冬は暖かく保ってあげられないと体の小さいハムスターはすぐに天国へ行ってしまいます・・・。

我が家で飼育していた時は6月くらいまでは大きな保冷剤をゲージの上、
金網部分に置いて冷気が落ちるようにしてしのぎ、7月〜9月はエアコンで対策していました。

もちろん、自分が外出していてもつけっぱなしです。

東北など比較的涼しい地域ではここまでしなくても良いのかもしれませんが
何かあっては嫌だったので万全の対策で夏を迎えるようにしていました。

冬場はペットヒーターを常にゲージの下半分に敷き、ゲージの周りを毛布で覆って
気温が下がりすぎないようにしていました。

ペットヒーターは3月下旬くらいまでコンセントさしっぱなしです。夏場のエアコンよりは安いですが、私が使っていたペットヒーターは生体の値段の2倍以上の値段でした。

電気製品ですので、生体の値段より安いものはまずないと思いますし、
あったとしても安全性を考えると使うべきではないかなと思います。

想像以上のランニングコスト


ハムスター飼育にはさまざまなものが必要です。

それらは交換が必須ですので飼ってみると思った以上にランニングコストがかかります。代表的なものを以下に書きますので参考にしてみてください。

床材

ペットショップには紙でできたもの、針葉樹・広葉樹でできたもの、いろいろ売っています。

ゲージの掃除を怠ると結構匂いますし、生体の健康にも良くないので
2週間に1度は全ての床材を捨てて新しいものに入れ替えていました。

夏と冬で入れる量を若干変えていたので通年通してではないですが、
概ね1ヶ月で1袋使い切っていました。500円の床材だったとして、

これだけで12ヶ月×500円で6000円になります。

トイレ砂

ハムスターはウンチの場所は覚えません。おしっこは同じ場所にする傾向があるので
トイレ砂などをうまく使うと掃除の手間も短縮出来るし、匂いも軽減されます。

しかしハムスターは綺麗好きで汚れている砂は使わないので、毎日交換します。
飼っているハムスターの大きさにもよりますが、ジャンガリアンだとトイレ砂は1.5ヶ月で1袋使い切ってしまいます。

400円程の砂として12ヶ月で8袋は使うので8×400で3200円です。

ごはん


これは必須ですね。ペットショップにはあまり好ましくないものも並べられているので原材料などよく確認が必要です。

ひまわりの種は主食にはなりません。高カロリーなので良く食べますが、肥満を誘発します。小動物の肥満は病気に直結します。

我が家で与えていたのは600円程度のものでした。着色料なども使っていないシンプルな作りを売りにしていて、だいたい1.5ヶ月に1袋くらいのペースでした。

トイレ砂と同じく1年で8袋として、8×600で4800円ですね。

これの他にも手を好きになってもらうべくおやつなども少量与えていたのでそういうものにもお金がかかっています。

懐かない子も多い


SNSやインターネットで検索すると手の上で寝ていたりポケットでじっとしていたり可愛いところを収めた写真や動画がたくさんあります。

ですが、ハムスターは犬や猫のように名前を覚えたり飼い主をはっきりと認識したりはしません。

もちろん、名前を呼んでからご飯を出したり、手の上でしか与えない特別なおやつを用意したりとテクニック次第で特定の言葉や状況に反応させることは出来ます。

ブルーサファイアの子は最後まで名前には反応しませんでしたが、手に乗っていればおやつがもらえるということは覚えてくれたので俗に言う「手乗り」にはなりました。

今いるパールホワイトの子は手が大嫌いで未だに血が出るくらい噛みます。しかし、お迎え時から決まった人間がごはんを入れているのでゲージ前にその人が来るといそいそと寄ってきます。

こんな具合にとっても個性豊かなので「動画で見たあの子」のようにはなりません。

観賞用ペット、と思う方がいいぐらいです。

1000円しないでお迎えした子が思ったように懐かなかった時でも最後まで愛情を注げますか?

寿命は短い

寿命は体の大きさに比例すると言われています。

体の小さいハムスターは2年〜3年です。

沢山沢山愛情を注いでも一緒に過ごせるのは長くて3年なのです。

病気や不慮の事故、遺伝的な要因でもっとはやくに天国に行く子もいます。
最後の方は自力でお水が飲めなくなったり、硬いペレットが食べれなくなります。

ゼリーのご飯を用意したり、お水を給水機からお皿に変えたり、ゲージのレイアウトを変えたりと最期を迎える準備が必要です。

段々と弱っていく姿から目をそらさず、最後まで看れますか?
私は毎日何もしてあげられないことが悔しくて申し訳なくて泣いていました。

まとめ


生体の値段があまりにも安いため、「お手軽」と思われることも多いハムスター。
しかし、夏や冬を乗り越えるためには沢山の投資と工夫が必要です。

天寿を全うするまでにかかるランニングコストも「お手軽」とは言えません。

可愛く、沢山の癒しをくれる存在ですから、どうかお迎えを急ぐのではなく
こういう面もあるのだとお世話する家族全員で検討してください。

ハムスターのいる生活はとても楽しく、幸せなものです。
わたしたちも、新しくお迎えする家族に幸せになってもらえるようにしましょう。

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