水槽の中で優雅に泳ぐ姿に癒されると人気の熱帯魚。
この記事でははじめて熱帯魚を飼おうと思っている方に向けて、飼育に必要なものと基礎知識をまとめました!
これから紹介するポイントさえ押さえておけば、初心者でも楽しく飼育することができますよ!
飼う熱帯魚がまだ決まっていないという方でも大丈夫です。
ここに載せてあることは基本的には全ての熱帯魚飼育に必要な知識ですので、これさえ覚えておけば問題ありません。
熱帯魚の種類によっては、追加で必要な知識や物品が出てくるかと思いますが、ショップ店員さんのアドバイスに従って選べば良いです。
では早速見ていきましょう!
Contents
飼育に必要なもの
まずは熱帯魚を飼育するにあたって用意して欲しいものをご紹介します。
水槽
①大手メーカーのものを選ぶこと
②飼育予定の数に合わせて大きさを調整する
この2点さえ押さえておけば、水槽選びで失敗することはまずないでしょう。
ひとつずつ解説しますね。
①大手メーカーのものを選ぶこと
大手メーカーから発売されているものを選んでおくと、その次に選ぶ周辺機器(フィルターなど)を選びやすいからです。
また、使っている方の口コミなども探しやすいので買う前に参考にもできますよね。
②飼育予定の数に合わせて大きさを調整する
熱帯魚の愛好家さんたちの間では、目安として以下の数字があります。
10匹飼育・・・30センチ水槽
20匹飼育・・・45センチ水槽
30匹飼育・・・60センチ水槽
50匹飼育・・・90センチ水槽
初心者の方がいきなり50匹飼育するのはちょっと大変だと思うので、まずは30センチ水槽で飼育できる数から始めてみましょう。
濾過フィルター
熱帯魚飼育には必須アイテムです。
「外部式フィルター」「外掛け式フィルター」「上部式フィルター」「底面式フィルター」の4種類があります。
それぞれに長所短所があるので、 飼育予定の熱帯魚との相性を見極める必要があります。
初心者さんがいきなり相性を見極めるのは大変かと思うので、ショップ店員さんにアドバイスもらいながら決めると良いと思います。
そのほかに必要なもの
ここからは、ざっくりまとめてご紹介します。
ここで紹介するものは比較的好みで選んでしまっても問題ないものです。
種類も多いので、迷ったら店員さんに飼う予定の熱帯魚を伝えてオススメを聞きましょう。
水槽を置く台
ラックなどで代用する方もいますが、大きな水槽をお考えの方は水の重さに耐えられる専用の台を購入する方が安全です。
値段の幅も広いのでお財布との相談が必要です。
また、賃貸などで台の上に水槽を置く場合は床に結構な重さがかかるので注意した方が良いです。
特に大きな水槽の場合は床の補強も視野に検討しましょう。
ヒーター・サーモスタット
熱帯魚はその名前の通り、熱帯に生息する魚のことです。
冷たい水では死んでしまうので、水温調整をする必要があります。
サーモスタットがあれば設定温度に合わせて自動でオンオフされるので必ずセットで購入しましょう。
水温計
500円程度で、目盛りも読みやすい良いものが購入できます。
1度単位で刻まれているものがオススメです。
エアレーション
水槽の中に空気を送る機械のことです。
二酸化炭素を逃す働きもあります。
ポンプと合わせても3000円〜5000円の予算があれば良いでしょう。
カルキ抜き(中和剤)
一昔前までは汲み置きでカルキ抜きを行なっていましたが、天候に左右されやすく時間もかかることから現在は中和剤を用いることが一般的です。
亜硝酸試薬
水槽内の環境を調べるために用います。
45回使えるもので2000円しない程度なので買っておいて損はないと思います。
一番最初は亜硝酸の値を適正値までもっていくのに結構苦戦しますので・・・。
底砂
底砂は見た目をよくするだけでなく、水質安定の機能もあります。
量や種類など様々あるので、迷ったら店員さんのオススメを聞いてしまいましょう。
水槽を買うときに一緒に選んでしまうのが良いと思います。
基礎知識①水槽の立ち上げ方
熱帯魚を飼うにあたって、水槽の立ち上げはとても重要です。
水質が良くなければ、熱帯魚はすぐに弱ってしまうからです。
フィルター機能の確認も十分行いましょう。
では、具体的な手順をお伝えします。
水槽をきれいに洗う
↓
洗った底砂を敷く
↓
ヒーターやフィルターなど周辺機器をセットし、水を入れる
↓
周辺機器を稼働させ1〜2日ほどおいて置く
↓
パイロットフィッシュを入れて約1ヶ月間様子を見る
↓
亜硝酸試薬にて濃度を計測し、値を確認してから熱帯魚を放す
パイロットフィッシュとは、一番最初に水槽に入れる魚のことを言います。
水を入れたばかりの水槽の中は水質が不安定であることが多く、最初から沢山の熱帯魚を入れると大多数が死んでしまうこともあります。
そのために、水槽に入れたい熱帯魚の中で一番安価なものを選んで最初に放出することで、リスクを抑える方法です。
ネオンテトラ・カーディナルテトラなど、名前にテトラがつくものは人気があり水槽の主役にと考える方も多い魚です。
人気がある魚ほど安く、また温和で丈夫でもあるのでパイロットフィッシュにおススメです。
基礎知識②水槽をきれいに保つ方法
一番良いのは定期的に掃除することです。
「ヤマトヌマエビ」などを入れて食べてもらう方法を取る方もいらっしゃいますが、初心者さんはこまめにお掃除することが一番確実です。
また、水槽に発生するコケについて代表的なものを載せておきます。
●茶ゴケ
●アオミドロ
●のり状藻
などなどがあります。
基礎知識③混泳を知ろう
沢山の種類の熱帯魚が泳ぐ水槽はとても優雅で美しく、完成形として目指す方も多くいらっしゃるでしょう。
このように複数の種類の魚を同じ水槽に入れることを「混泳」と言います。
多くの愛好家さんは混泳を行なっていますが、ひとつだけ注意点があります。
それは、魚同士にも相性があり、見極めが必要なことです。
相性はサイズや習性などから決まってくるので、初心者さんはショップ店員さんにアドバイスもらうことをオススメします。
熱帯魚も病気になる?
イメージしにくいかもしれませんが、熱帯魚も病気になります。
とは言っても風邪などではありません。
「寄生虫」が原因で起こる病気です。
水槽内の1匹でも感染してしまうと、あっという間に水槽内に蔓延してしまいます。
よく報告されるのは「ウオノカイセンチュウ」という寄生虫が原因で起こる「白点病」です。
かゆみを伴うため、底砂などに体をこすって傷つけてしまいます。
「白点病」は水質管理を徹底することで予防できるとされています。
水槽内はもちろんのこと、フィルター掃除もこまめに行うことで、熱帯魚の免疫力が低下しない良い水質を保つことができます。
まとめ
いかがでしたか?
熱帯魚を飼うためにはある程度の準備が必要です。
お店に行って心奪われたとしても、その日に連れ帰ってくることはできません。
きちんと準備をして、快適な水槽で過ごしてもらえるようにしましょう。
以上、熱帯魚の飼育に必要なものと基礎知識まとめでした!