大きな耳とキツネのようなその顔立ちから人気に火がついたフェネック!
都市部では触れ合いカフェがオープンするなど注目度の高い小動物です。
可愛さに惹かれて飼ってみたい!と思う方もたくさんいらっしゃると思いますので、この記事ではフェネックの生態と簡単な飼い方をまとめました。
ぜひ参考にして、お迎えを検討してみてくださいね。
フェネックの生態
フェネックはイヌ科なのにキツネ族に分類される動物です。
チャームポイントとも言える大きな耳とふわふわの尻尾が特徴です。
体長36センチ〜40センチほどで、体重は1キロ〜1.5キロの小柄な体をしています。
アフリカの砂漠地帯に生息していますが、野生下の個体は年々減少傾向にあります。
これは、フェネック自身に敵から身を守る能力が低いことが影響しています。
フェネックは猛禽類などの恰好の餌食なのです・・・。
その為、フェネックは野生動物を守るための「ワシントン条約」で保護されており、なおかつその中でも「商業取引を規制しなければ絶滅の危険がある種」として認定されている大変希少な動物となっています。
海外から入ってくる個体は、この「ワシントン条約」による規制と「輸出入」手続きの煩雑さもあって非常に少ないです。
必然的に国内で流通しているものは、国内繁殖されたものなのですが、こちらも数が少なく常に需要が供給を上回っているのです。
現在の取引価格の目安としてはペットショップ経由だと100万円前後とも言われます。
ブリーダーさんから直接お譲り頂ければ、もう少し抑えた価格でなんとかなるかもしれませんが、それでもかなりの高額になることは間違いありません。
価格傾向としてメスの方がより高価で取引されています。
また寿命は10年ほどですが、臆病で神経質なこと、警戒心が強いこともあって懐かせるのはちょっと大変かもしれません。
お迎えを検討するときにはそのことをよく頭に入れておいた方が良いでしょう。
フェネックのごはん
フェネックはイヌ科の動物であるため、食事はワンちゃんと同じ「ドッグフード」で問題ありません。
ただ、猫が必要とする「タウリン」という成分を摂取させる必要があるので「キャットフード」ですませる人も多いです。
基本はお迎え前に食べていたものを与えましょう。
野菜・果物も与えて良いです。
コミュニケーションの一環としておやつにしてもいいですね。
ただ、ワンちゃん同様に「ニラ・チョコレート・タマネギ」などは絶対に与えてはいけません。
深めのお皿もしくは給水ボトルで新鮮なお水も用意しましょう。
野生下では昆虫や爬虫類も食べるので、お散歩に連れて行くとバッタなどを食べる時もあります。
本能で食べているので過度に心配する必要はありません。
トイレはおぼえる?
フェネックはトイレを覚えてくれません。
排泄物は結構臭ってしまうので、こまめにお掃除しましょう。
片付けられていない排泄物をフェネック自身が踏んでしまったりすると、お部屋も大惨事になります・・・。
注意して欲しい事
野生下のフェネックが暮らすのは乾燥したアフリカの砂漠です。
そのため、日本の冬や湿度の高い環境は大変苦手です。
温度・湿度の調整は必須です。
高温多湿で四季のある日本での飼育には、エアコンやヒーターが通年通して必要になるので電気代の覚悟をしておきましょう。
また、夜行性なので活動が1番活発になるのは夜です。
ゴソゴソと動き回ったり、独特の高音の鳴き声が響くので集合住宅での飼育は厳しいです。
フェネック専用のお部屋を作ってあげれない場合も飼育は厳しいかもしれません。
フェネック飼いさん達は騒音対策として「プラスチックゲージ」を使っているようなので、検討してみてください。
お迎えしたい時
ペットショップ経由だとかなりの高額になりますので、できればご自分でブリーダー情報を集めてお譲りいただく方が良いと思います。
ブリーダーさんごとに価格の差もあるでしょうし、評判なども加味しましょう。
お迎え後も、飼育方法や慣らし方を教えていただける関係になれることが望ましいです。
ブリーダーさんの中には生まれた子の写真をサイトにアップして、購入予約などを募ったり、フェネックの飼い方やごはんなどを紹介するページを持っている方もいらっしゃいます。
いくつかのお迎え先を検討して、1番良いと思えるところから引き取りましょう。
ただ、少ない供給に多くの需要がある現状ですので、1度目でお迎えできなくとも継続して情報を集めておきましょう。
病院
イヌ科であるとはいえ、珍しい動物に変わりはありませんのでフェネックを診れる病院は少ないです。
お迎えすると決めたらまず真っ先に病院を探しましょう。
ご自宅近郊にない場合は、どこまで出れば診て頂けるのか、その移動距離は万が一の時に大丈夫なのか等々よく考えてくださいね。
動物は体調不良を隠します。
飼い主さんが気づいた頃には、かなり重症化しているケースも珍しくありません。
何かあったときに駆け込めるはずの病院が遠くては、助からないかもしれません。
また、犬と同じ病気にかかることもあります。
予防接種や健康診断などを任せられるかかりつけ医が見つからないのであれば、お迎えを再検討する必要もあります。
まとめ
いかがでしたか?
テレビなどで紹介されたこともあり、人気ペットの仲間入りをしているフェネックですが、飼うにはそれなりのリスクもあることが伝わったでしょうか。
都市部では、フェネックをはじめとする珍しい動物と触れ合えるカフェもあります。
お迎えする・一緒に暮らすのが無理だと感じた人は、まずはそういうところで触れ合うのも一つの方法ですね。
動物園なら野生に近い環境でのびのび暮らす様子も見れますので、行ってみるのも良いと思います。
以上、フェネックの生態と飼い方まとめでした!