動物園のふれあい広場などでよく見かけるモルモット。
実はペットとして人気というのはご存知でしたか?
この記事ではモルモットを飼いたい!という方に向けてモルモットの生態と簡単な飼い方をご紹介します。
ぜひ新しい家族の一員としてモルモットを検討してみてください。
それではさっそくみていきましょう!
生態
モルモットはテンジクネズミ上科・テンジクネズミ科・テンジクネズミ属に分類される小型のげっ歯類の動物です。
原産地は南米(ペルーやボリビアの南部、チリ北部)で古代インディオが野生種を家畜にしたと考えられています。
体調は約20㎝から40㎝ほどで、尾っぽがないという特徴があります。
また寿命は約5〜8年ほどと言われています。
群れで生活し、原産地の特徴から「高温多湿に弱い」です。
健康的に生活させるには17℃から24℃を通年で維持する必要があります。
エアコンなどで設備投資ができないと一緒に暮らすのはちょっと大変です。
性格は温和で好奇心旺盛でペットに向いています。
ただ、用心深く夜間の物音に敏感な特徴があります。
環境変化が苦手でストレスを感じやすいので、消化不良などを起こす子もいます。
ジャンプ力があるので「ポップコーンジャンプ」という名称のついたモルモット独自のジャンプをします。
飼育するのに必要なもの
モルモットと一緒に暮らすために必要なものを一覧でご紹介します。
店頭で選ぶ際には店員さんにアドバイスをもらいながらだと良い買い物ができるでしょう。
ゲージ
モルモット専用のゲージはほとんど出回っていないので「ウサギ用」で代用します。
うんちやおしっこが多いモルモットはトイレの掃除が多くなるので毎日のお掃除がしやすいかも重要なポイントです。
目安としては高さ40㎝、幅は60㎝はほしいところです。
加えて、前扉の位置や天井部分の開閉ができるかで使いやすいかどうかを判断してください。
巣箱
ゲージの中には安心して隠れられる巣箱を用意しましょう。
ショップにはデザイン違いでたくさんの巣箱が売られています。
木箱ならかじって遊ぶうちに歯の伸びすぎ防止にも役立ちますよ。
床材(すのこでも可)
ゲージ底にはすのこか床材を敷きます。
床材なら保温性に優れていますし、巣箱の中で寝床を作るのにも役立ちます。
ただ、掃除の度に結構な量を使うのでお財布と相談が必要です。
また稀に、床材の原料にアレルギーを持っている個体もいますので注意が必要です。
すのこなら2〜3枚の替えを用意しておけば汚れる度に丸洗いできて清潔です。
ただ、隙間が大きいと怪我をする原因になります。
また、巣箱の中には別で新聞紙や藁などを入れる必要があります。
壊しても良いおもちゃ
習性としてかじることが大好きなモルモットには、壊しても良いおもちゃを与えましょう。
狭いところに潜るのも大好きなので、いらないタオルをあげると楽しそうにごそごそしますよ。
モルモットのごはん
モルモットのご飯は1日に2回(朝と夕方)用意してあげてください。
モルモットは草食の動物です。
基本は「牧草」「モルモット専用ペレット」「野菜」を与えます。
牧草は好きな時に好きなだけ食べられるようにゲージ内にたっぷり入れておいてくださいね。
ペレットはショップの店員さんにアドバイスを貰いながら選びましょう。
個体差ありますが多くのモルモットが好物にしている野菜は、
「ニンジン」「小松菜」「レタス」「キャベツ」「白菜」などです。
手から直接与える習慣をつけると早く慣れてくれますよ。
ただ、お野菜にはたっぷり水分が含まれているものがありますよね。
これらは下痢を誘発するので与える際は量を調節しましょう。
また、お水はいつでも新鮮なものを給水ボトルへ入れてあげてください。
多くのモルモットがペレットを食べる時にお水をよく飲みます。
お皿でも飲めますが、牧草のかけらや床材が入ることも多いので給水ボトルを取り付ける方が衛生的です。
人間の食べ物や、アボガド、コーヒーは死に直結するかもしれない危険な食べ物ですので絶対に与えないでください。
トイレ事情
モルモットはトイレのしつけはできないと思う方が良いです。
稀にゲージの隅でするという子もいますのでそういう場合はその場所にトイレを設置すると良いでしょう。
おしっこの匂いがついた床材などを、希望の場所に置いて覚えさせる方法もありますが根気が必要です。
小さな体に似合わず、排泄物は多いです。
毎日のお掃除と1週間に1回の大掃除ができないと、すぐに匂ってしまいます。
注意して欲しい事
モルモットの爪は一生伸び続けます。
伸びた爪はカールしてしまって折れたり怪我の原因になります。
また、爪の中の血管も伸びてしまって爪切りの時に出血するリスクも高まります。
定期的に爪切りを行いましょう。
ウサギ用の爪切りハサミが使いやすいと思います。
自信がない場合は動物病院でお願いするのも一つの方法です。
ブラッシングは小さな頃から慣らしておかないと少々大変です。
暴れて怖い思いをすると人間嫌いにまで発展してしまうこともあります。
モルモットの毛の長さにあったブラシでゆっくりと行いましょう。
お迎えしたい時
モルモットは小動物を扱うペットショップなら大抵入荷があります。
カラーや種によって価格には多少の開きがありますが、多くは1万円以内で取引されているようです。
価格が安すぎる場合には注意しましょう。
病気であったり人の手に慣れていない場合があります。
ショップへ下見に行く際には、モルモットが夜行性なことを考慮して夕方から夜に行くと動き回るところを見れると思いますよ。
病院
必ずお迎え前にモルモットを診てもらえる病院を探しておきましょう。
エキゾチックアニマルに強いと尚良いです。
病院がご自宅からあまりにも遠い場合はお迎えを再検討した方が良いかもしれません。
モルモットの歯の治療には知識と経験が必要のため、多くのモルモット飼いさんたちが日夜情報交換をしています。
モルモット飼いのお友達を作って情報を共有させてもらえると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
小さくて可愛いモルモットの生態と飼い方のイメージは掴んでもらえましたか?
夜行性で日中家を空ける方にもおすすめできるペットですので、ぜひ気になった方はお近くのペットショップを覗いてみてください。
以上、モルモットの生態と飼い方まとめでした!