おうちに家族として迎えたら、その子がしっかりと寿命を全うできるように健康にも気を配る義務がありますね。
この記事ではフェレットのケガや病気についてご紹介しますのでしっかり読んでおうちでの生活に役立ててください。
それでは早速見ていきましょう!
まずは動物病院をさがそう
フェレットを飼いたいと思ったらなにより先に、家の近くで「フェレットを診てもらえる動物病院」があるかの確認をしてください。
万が一の事態が起こった時に、病院が車で1時間かかる場所では間に合いません。
また、飼い始めてすぐに「検便」と「予防接種」の必要があります。
これらはペットショップの店員さんなどからの説明もあると思いますが、先に頭に入れておくと良いでしょう。
予防できるものは先に手を打っておく方が安心です。
人と違って保険がないので基本10割負担ですが、「ケガや病気の場合」にのみ使える任意のペット保険はあります。
大抵のものがお迎え時のみ加入可能なので、ご家族とよく相談して決めましょう。
個人的な意見では「お守りとして最初の1年は加入し、様子を見る」ことをオススメします。
自宅でできる健康チェック
お迎え後、ぜひとも習慣にして欲しいのが「体重測定」です。
仕草などで病気のサインが分かれば良いですが、動物は体調不良やケガを隠す習性があります。
でも、「体重測定」を行うことでいち早く異常に気づけますし、「肥満」の予防にもなります。
1グラム単位で測れるキッチンスケールを使うと良いでしょう。
毎日の習慣として「ゲージから出したら1番に体重測定する」などとルーチンにしてしまえば忘れることもなくなります。
数値が出るまでじっとしてくれない場合は、キッチンスケールの上にフェレットの体がまるごと入る四角の箱を乗せ、そこに入れて測るのも一つの手です。
普段の体重がわかっていれば体調不良などで病院を受診した時に目安として先生に伝えられます。
また、体重測定以外いうと「注意深い観察」を常に心がけてください。
フェレットに限らず小動物の体調管理は「寝ていることが多くなった」「遊びに誘っても出てこない」「鼻水や目ヤニが見られる」などなど、変化に敏感になれるかどうかが大きく関わります。
特に「鼻水や目ヤニが見られる」などはすぐさま病院へ駆け込んでほしいレベルですので、お部屋で一緒に遊ぶ時・お掃除のためにゲージを開ける時などはよく見てあげて下さいね。
フェレットに多い病気・事故
では、ここでフェレットに多い病気と事故をご紹介します。
人からフェレットへうつるものもありますので注意が必要ですよ。
誤飲
1番多いと思われるのが「誤飲」です。
ペット用のオモチャで遊ばせていても力の強いフェレットは壊してしまう場合があります。
その破片やなどを飲み込んでしまったり、ソファやカーペットの端っこを噛んでいるうちに千切れて飲み込んでしまうことが多いようです。
人も同じ空間で過ごすので全てを排除するのは難しいと思いますが、遊ばせている間は目を離さないようにしましょう。
骨折
これは遊ばせている時に高いところから落ちてしまった場合や、フェレットがお部屋にいることに気が付かずに踏んでしまったというケースが多いようです。
また、好奇心から狭い隙間に入り込んで身動きが取れず、無理くり抜けようと暴れた時に・・・という場合もあるようです
。遊ばせる前に環境の確認をし、一緒に暮らすご家族にもゲージから出すことを知らせれば大きく減らせそうですね。
インスリノーマ
幼い子供ではなく、5歳以降にのフェレットによく見られる病気です。
膵臓に腫瘍ができ、血糖値が低くなることで起きます。
元気がない・寝てばかりで起きないといった症状が出るので、早期発見のためにも先程お伝えした日々の観察が大切です。
病状が進むと嘔吐・後ろ脚の麻痺・体重減少といった症状が出ます。
著しい低血糖時にはてんかん発作を起こすこともあります。
手術で腫瘍を摘出しても、正常な血糖値を長期間維持できた症例はあまり報告されていません。
副腎腫瘍
腫瘍化した副腎により左右対称性の脱毛が、尾から腰・頭から肩などで起こります。
この脱毛症状には痒みを伴わない場合が多いです。
オスは、前立腺の肥大によってオシッコが出にくくなる症状が出ることもあります。
メスは外陰部が肥大する場合があります。
また、オスメス問わず乳首が赤くなる症状が出ることもあります。
リンパ腫
人間でもよく聞きますね。これは「血液のがん」です。
食欲不振・体重減少・元気がない・嘔吐・咳・後ろ脚の麻痺・呼吸困難など複数の症状が見られるため、なにかひとつでも気になったらすぐに病院へ行きましょう。
体の表面のリンパ節の腫れもよく見られます。
腫れの場所などで危険を伴う場合は抗がん剤などによる化学療法を行います。
インフルエンザ
フェレットもインフルエンザになります。
主に目やに、鼻水、咳、食欲不振、発熱、下痢などの症状が見られます。
投薬治療で完治を目指しますが、大前提として人間と同じく充分な睡眠と休養、栄養が必要です。
また、人間のインフルエンザはフェレットに伝染します。
ご家族でインフルエンザの方がいたら、その方は症状が治まるまではフェレットと離れていた方が良いです。
また、ご自分がかかっていなくてもお世話をするときは、マスクや使い捨ての手袋を着用して、フェレットへ感染しないようにしましょう。
人間のように予防ワクチンはないので、インフルエンザをご家庭内に持ち込まない努力が必要です。
飼い主以外にも慣らそう
フェレットは飼い主以外の人にもよく慣れると言われていますのでなるべく多くの人と触れ合って他人を怖がらない子にしましょう。
そうすることで病院などでもスムーズに診察・治療が受けられますし、フェレット自身のストレス軽減にも繋がります。
個体差や性格もありますのでおうちの子のペースで慣らしていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
おうちの子にしっかり健康寿命を全うしてもらうためにも毎日の観察と体重測定を怠らないようにしましょう。
何かあった場合はすぐに病院へいき、大事に至ることないように気をつけてください。
以上、フェレットの病気やケガのご紹介でした。